売上より経費削減が重要なときがある!中小企業の利益体質を作るための実践的経営改善策【診断ノート】 | ソング中小企業診断士事務所

売上より経費削減が重要なときがある!中小企業の利益体質を作るための実践的経営改善策【診断ノート】

言うまでもなく、売上向上は重要です。経費削減はさらに重要です。

コスト削減の重要性をお伝えします。

動画で見る診断ノートの記事説明

※この動画は「診断ノート」全記事に共通して掲載しています。

4つの体系で読む、井村の経営思想と実践
記事・ツール・コラム・思想─すべては一つの設計思想から生まれています。
現場・構造・感性・仕組み。4つの視点で「経営を届ける」全体像を体系化しました。

実践・口

経営相談の窓口から
失敗事例の切り口から
会計数値の糸口から

現場の声を起点に、課題の本質を捉える入口。
今日から動ける“実務の手がかり”を届けます。

時事・構造

診断ノート
経営プログレッション
 

経営を形づくる構造と背景を読み解きます。
次の一手につながる視点を育てる連載です。

思想・感性

日常発見の窓口から
迎える経営論
響く経営論

見えない価値や関係性の温度に光を当てます。
感性と論理が交差する“気づきの場”です。

実装・仕組み

わかるシート
つなぐシート
みえるシート

現場で“動く形”に落とし込むための仕組み群。
理解・共有・対話を支える3つの現場シートです。

なぜ経費削減が重要なのか

一般的に売上向上には時間がかかります。その効果が出てくるまで、業種により大きく異なりますが、早くても2~3か月、遅いと半年以上先になってようやく効いてくる、という場合もあります。経営改善の施策を講じてもその効果が感じられる前に事業の状況が変化してしまう恐れもあります。

市場の変化速度がますます速まっている昨今では、いかにスピード感をもって経営改善を進められるかが非常に重要になります。そういう意味でも、売上向上よりも経費削減をまず考えていただきたいと思っております。

資金繰りの面から考えても

また一般的に製造業の場合は、大口の受注が入ったとしてもまず生産を行うためにその分の原材料などの仕入れが発生し、かつ売り上げがたつのが数か月先で、さらに現金払いよりも掛けや手形払いのケースのほうが多いため、資金繰りの悪化を招いてしまいます。

折角の売上向上なのに、一時的には資金繰りに苦しみ、受注が増えているにも関わらず最悪の場合は黒字倒産ということも考えられます。

対して経費削減はキャッシュフローに直接良い影響を与えることが多いため、損益計算書上の収支だけでなく資金繰り面から考えても望ましい施策となります。

製造業などの場合で、仕入と売上にタイムラグが大きい場合の例は下記で詳しくご説明しております。

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リストラは最終手段

先日(2024年4月時点)、電気自動車大手のテスラが全世界で約1割超の従業員削減を行うと発表がありました。代表のイーロン・マスク氏がおっしゃるように、自社の苦楽を共にしてきた従業員をリストラすることは極めてつらいことです。テスラのような世界的企業でなくとも、中小企業であってもそれは同じことです。

また、私が中小企業診断士として経営者の方とお話しする際、口をそろえて仰るのは「リストラはしたくない」ということです。

現実問題として、人件費の負担は重いものです。ましてや毎月確実に発生する固定費ですから、削減できれば財務数値の改善可能性は高いと思われますが、やはりリストラは最終手段として考えたいと思っております。

リストラをご提案するのは、「もうそれ以外手の打ちようがない」という状況に陥ったときのみで、それ以外の経費を見直す方向で経営改善のご提案をさせていただくように努めております。

上流側のコストを優先的に

コスト、経費にも様々な種類があります。

商品の仕入れ代金、製品の原材料費、現場の電気代、ライン作業者の給与、事務員の給与、オフィスの賃借料、借入金の利息、固定資産の売却損、パソコンのリース料、減価償却費。
これらはどれもコストには違いありませんが、できる限り上流側のコストを優先して削減したほうが、より財務的に望ましい改善となります。

財務諸表のひとつ、損益計算書には、いくつかの利益が算出されています。
売上総利益、営業利益、経常利益、(税引後)当期純利益、です。もちろん損失ということもあり得ます。

たとえば上記であげたコストのうち、商品の仕入れ代金~ライン作業者の給与までの4つのどれかを削減できれば、すべての利益を改善させることができます。
それだけ経営の根幹にかかわるコストとも言えます。その分、削減するのは容易ではありませんが、検討する価値は大いにあります。

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