失敗から学ぶ、本当の経営力。
―うまくいかなかった“あの瞬間”に、次の打ち手の種がある
「診断ノート」で経営の考え方を深掘りし、「経営相談の窓口から」で成功への道筋を描いてきた私たちソング中小企業診断士事務所。
しかし現場では、思いどおりに進まなかったケースこそが、最も学びを残してくれる―そんな確信があります。
そんな「失敗」にあえて光をあてながら本シリーズでは、ありがちな落とし穴や施策のつまずきを、相談者との対話形式でリアルに再現。
- どこで判断を誤り、何が連鎖的に崩れたのか
- その裏に潜む思い込みや情報不足は何だったのか
- 仮に最初からやり直せるなら、どんな順番で立て直すべきか
を“切り口”として掘り下げ、反面教師と具体的な改善シナリオをセットでお届けします。
成功事例と失敗事例―二つの“切り口”を行き来しながら、あなたの経営に最適な次の一手を見つけてください。
※本シリーズは、当事務所に寄せられた複数の経営相談をもとに、個人・企業が特定されないよう業種・数値・名称等を加工し、1つのケースとして再構成しています。守秘義務を厳守しつつ、実際の現場感と学びを損なわない範囲で公開しています。
ケース1:SEO会社に任せて失敗… それでも諦めなかった経営者が見つけた“自分の言葉”による集客術

【お悩み】信頼できそうだと思った士業に強いSEO会社に依頼し、ホームページの刷新や月に4〜5本程度のブログ記事の更新を行いました。しかし、サイトは見た目もテンプレートに沿った『どこか似たような』印象になってしまい、問い合わせも全く増えなかったんです。

ケース2:「採っても辞める」組織を変えるには?採用ブランディング再設計のリアルな処方箋。

【お悩み】長年、採用した若手スタッフがすぐに辞めてしまうという定着率の低さに悩んでおり、外部業者にSNSを活用した採用ブランディング施策を委託しましたが、施策が現実の職場環境と乖離していたため、結果として現場のスタッフとの間に温度差や不信感が生まれてしまいました。

ケース3:「売上はあるのに、なぜか資金が残らない」—利益改善コンサル導入で空回りした企業の真実と処方箋。

【お悩み】利益改善を目的として外部のコンサルタントに依頼したところ、提案されたのは主に経費削減策に偏った内容。資金繰りに頭を悩ませながらも、どこかで『これで改善するはず』と期待していたのですが、結果的に現場はさらなる負担となってしまい…

ケース4:補助金で失敗する会社の共通点─制度依存と本業との乖離が招いた“理想と現実”のズレ

【お悩み】補助金が採択されたとたんに『やらなきゃ』という気持ちに押され、本業とのバランスが取れていなかったのが始まりです。また、補助金に頼るあまり、既存の取引先への支払いも先延ばしにしてしまい、信用面で問題が出てしまって…
