経営の様々な悩み。中小企業診断士としてその解決策をご提案します。
表面的な問題の奥に、本質的な問題が隠れていることが多くあります。その本質に迫れるよう、幅ひろい角度から考え、解決策を考えます。
経営者の方との対話形式でご説明いたします。
下記、気になる項目をクリックしてご確認ください。
このページでは主に、経営全体を俯瞰し隠れた本質的な問題を探る、という視点で書いており、考えられる問題の一例をあげています。
ここにないお悩みについても、ぜひお気軽にお問合せください。
現在15事例公開中!
カテゴリー別
組織
最近、社員に元気が無いようだ。何か問題を抱えているという話は聞かないが…
中小企業診断士の井村がお答えします。
原因はさまざま考えられると思いますが、一つとして、組織内の風通しの悪さが可能性としてあげられます。
社員の関係に変化はなく、特に問題あるようには見えない。なぜ、そう思うのだろうか?
必ずしも組織内の人間関係が原因とは限りませんが、日々の積み重ねの中で、例えば上司と部下のコミュニケーションが十分に取れていない場合、業務の悩みを抱え込んでしまう場合があります。また自ら進んで上司に悩みを打ち明けられないケースも多くあり、長い間悩んでしまうこともあります。
貴社にはそういった悩みを吸い上げる仕組みはございますか?
特別、仕組みはない。日々の業務で忙しく、なかなかそういった時間をとることが難しい。
仰る通り毎日の業務でご多忙な中、大変かとは思いますが、定期的に上司がヒアリングする場を設ける等、積極的なコミュニケーションの場を用意することは組織の活性化を図るためにたいへん効果的です。社員ひとりひとりを大切にする姿勢が組織に浸透することで、モチベーションアップにも繋がります。業績向上も期待できます。
これは一例ですが、組織内では様々な要因が複雑に絡み合い、風通しの悪さに繋がることがあります。是非一度、貴社の経営診断をご検討ください。潜在化している問題点を洗い出し、経営改善へと繋がるお手伝いをさせていただきます。初めての方に向けたお試しパッケージもございます。是非ご活用ください。また職場におけるコミュニケーションの重要性と経営改善効果についてご説明する、下記セミナーも展開しております。
人事
良い人材がなかなか採用できない。募集条件を良くしたいが、人件費を上げるのも大変だ…
中小企業診断士の井村がお答えします。
貴社Webサイト(ホームページ)の情報を充実させる必要性も考えられます。
Webサイトの情報と、採用はどのように関係するのだろうか?なぜそう思うのだろうか?
求職者は多くの場合、採用情報とあわせて会社のWebサイトを調べます。これから自分が長く勤めることになるかもしれない会社ですから、できる限り応募する前に情報を入手したいと考えるはずです。
期待する情報がない、内容が薄い場合には、応募を見合わせておこうとなる可能性も考えられます。
貴社ではWebサイト制作・運営はどのような体制で行われていますか?
詳しい人がおらず、Webサイトは数年前に外注で作ったきりで、ほとんど更新もできていない。
Webに詳しい人材は多くの企業で不足しており、致し方ない状況かと存じます。ただ折角のWebサイト、作っただけでは十分な効果も見込みづらく、費用対効果もはっきりしません。
これは一例ですが、人材確保は中小企業において共通の、大きな悩みの一つとなっています。少子高齢化が加速する中、求職者に適切なアピールをして会社を選んでもらう必要性が強くなっています。一方で、Webサイト構築・運営に悩む会社も多く、だからこそWebサイトの情報充実は差別化につながります。Webサイト内製化について、下記の記事にて詳しくご説明しております。経営コンサルティングご依頼ご検討の方には、初めての方に向けたお試しパッケージもございます。是非ご活用ください。
売上
このところ売上低迷している。一般消費者向け商品なのだが、商品力が足りないのだろうか…
中小企業診断士の井村がお答えします。近隣住民や自治体との連携強化が鍵となる場合もあります。
それが売上とどう関係するのか?なぜそう思うのだろうか?
一般消費者向け商品の場合、まず自社周辺地域の人たちや自治体との関係性を強化することで、自社のファンが増え、愛顧向上につながり、良い口コミ効果も生まれます。オフラインのみならず、SNSなどインターネットを介しての評判にも良い効果が見込めます。
商圏にもよりますが、地元地域の方とのコミュニケーションは取られていますでしょうか。
特に施策は行っていないし、具体的に何をやればいいのか見当もつかない。
地元住民と一緒に楽しめるイベントを企画したり、業種にもよりますが自社の工場・敷地などの見学会を開催する等、参加型のイベントで一体感を醸成し、関係性強化を図ることが考えられます。また社員の家族も招待することで、社員の仕事に対する誇りが向上し、前向き働く動機付けにもなります。
これは一例ですが、売上向上は多くの企業が悩む部分でもあり、その方策は様々考えられます。仰って下さったような商品力の向上ももちろん重要ですし、商圏の拡大、既存顧客へのアプローチ等、競合との関係も考慮しつつ多面的な視点から検討すべき課題です。
当方では売上向上を経営コンサルティングにおける強みの一つと位置付けており、下記の記事にて詳しくご説明しております。ご依頼ご検討の方には、初めての方に向けたお試しパッケージもございます。是非ご活用ください。
コスト
このところ、経常利益の数値が悪化している。それほど無駄な費用はないと思っているのだが…
中小企業診断士の井村がお答えします。銀行から借り入れされているのであれば、その内容を見直すのも一つの方法と考えます。
借入金はあるが、ノンバンク等でもなく通常の銀行からのものだし、特に問題はないと考えていた。なぜそう思うのだろうか?
現在のメインバンクとの関係は維持しつつ、新たな金融機関も選択肢に入れて交渉することで、現在よりも低利での借り換えができる場合があります。
貴社では借入金の利率について見直しをされておりますでしょうか?
特段、そのようなことはしていない。毎月きっちり返済することで頭が一杯なので…
仰る通り、何よりもまずは支払い延滞が起こらないようにするというのはとても重要なことです。
その前提のうえで、支払利息の見直しを行うことで利益、キャッシュフロー改善に寄与します。下記に一例をあげます。
貴社の財務状況にもよりますが、金融機関との交渉により、現在よりも好条件での借り換えができる可能性があります。
元金均等返済
現在の借入金 1,000万円が1つ、2,000万円が1つ、計3,000万円
新たな借入金3,000万円への借り換えを行う。
10年返済
下がる利率が3%
と仮定すると、利息削減額は以下です。
1月目の返済額:月75,000円
1年目の返済額:年858,750円
これは金融機関との関係を見直すだけで生み出せる効果ですので、提出資料などの作成以外に基本的に必要経費はなく、丸まる利益が増えたのと同じ形になります。
借入利息は見直すことで経常利益が改善すると同時に、キャッシュアウトも削減でき、キャッシュフローにも良い影響があります。
また、将来的に新たな融資を受ける等、金融機関との関係性を考えた際にも、経常利益ベースでの財務改善はさらに良い条件での融資を引き出せる可能性があり、好循環を生みます。
この例は理想的なケースで、金融機関との交渉の際には必ず財務状況をチェックされるほか、今後についての経営計画等用意すべき資料も多くあり、必ずしも成功するとは限りませんが、検討すべき価値は十分にあると考えております。
当方では融資獲得のためのサポートも行っております。下記に詳細がございますので、ぜひご検討ください。ご依頼ご検討の方には、初めての方に向けたお試しパッケージもございます。お気軽にお問合せください。
商品・製品開発
新しい商品、なかなか開発が進まない…企画開発の人材が足りていないのだろうか。
中小企業診断士の井村がお答えします。エンドユーザーとの接点を強化することも効果的な商品開発の一つの方法です。
エンドユーザー?開発スキルの高い人材を採用すれば良いのではないのか?なぜそう思うのだろうか?
マーケットインの商品開発(消費者のニーズに合った商品開発)を行うためには、エンドユーザーの生の声を収集することがたいへん重要です。それも、できる限り新しい情報を集めるとより効果的です。
しかし、どうやってやればいいのだろうか。うちは小さな会社だし、今まで取り組んだこともないし…
エンドユーザーの声を集める、というと大企業が予算をかけて行う、といったイメージを持たれるかもしれませんが、特別なことをする必要はありません。例えば、以下のようなやり方が考えられます。
・SNSを運営しインタラクティブ(双方向)なやり取りを行う。
・実店舗がある場合、接客スキルを向上させ、お客様とのやり取りの中でニーズを集める。
・直接お客様と接することができる場合、イベントを企画して接点を増やす。
このように、比較的すぐに始められることもあります。
業種問わず、企業にはマーケットインの商品開発がますます求められるようになっており、エンドユーザーから選ばれる商品開発を行うことで、競合他社との差別化につながります。
その際、自社の強みを活かした形で展開できればより効果的な商品開発が可能です。
まず、貴社の経営診断をさせていただき、貴社の強みが何かを見つけ、その点を活かせるような商品開発につなげるよう、経営コンサルティングを通じてサポートいたします。下記に詳細がございますので、ぜひご検討ください。ご依頼ご検討の方には、初めての方に向けたお試しパッケージもございます。お気軽にお問合せください。
差別化
差別化、差別化というが、そんなに画期的な商品やサービスを開発することは難しい…
中小企業診断士の井村がお答えします。差別化といっても画期的な開発等、特別なことをする必要はありません。まずは社内での対話を進められてはいかがでしょうか?
社内の対話?それが一体何の差別化につながるのか?なぜそう思うのだろうか?
差別化の源泉となるのは、貴社の強みです。経営者の方も意識していない強みが既に社内に存在することも多く、まずはその強みを認識し、より磨き上げていくことで大きな強みとなり競合に対する差別化となります。組織・人事面で何か力を入れてらっしゃることはありますか?
社員に聞いてみたが、月一回、朝礼で皆の前で頑張った社員を表彰する制度があり、以前表彰されたことが嬉しかったようだ。とは言え力を入れているという認識でもなく、小さな取り組みなので、あまり意識していなかった。
そういった取り組みは行っていない会社も多く、大変効果的な制度です。昨今、人的資本経営が求められており、人も大切な資産であるという意識で経営を進めていくことがますます重要になっています。社員のモチベーション向上のための施策は「外発的動機づけ」と呼ばれる給与等のわかりやすい要因とは異なり、社員自身が自らやる気を出すための「内発的動機づけ」のために必要とされ、給与のためだけではなく、仕事そのものへのやりがいを感じて業務に主体性をもって取り組む、といった効果が期待できます。
そういった取り組みをより盛り上げ、社員に報いる新たな施策を導入していくことで、社員のみならず外部にも「社員を大切にする企業」であると認識され、社会的な評価があがり、様々な良い効果が考えられます。
社員を大切にする、ということは国際的に重要な取り組みである、SDGs経営にも合致する考え方です。今後、少子化がさらに加速する中で、選ばれる企業となることへの大切な考え方でもあります。
このようになかなか普段は意識していないところに貴社の強みが隠れていることが多くあります。先ほど申し上げたように、社内で対話を進めることで見えてくる場合もあります。
とはいえ毎日の業務を当たり前のように行っていると、自社の強みというのはなかなかわかりにくいものでもあります。社外から経営全体を俯瞰した立場で見えてくるものもあります。中小企業診断士としてお忙しい社長に変わり、経営顧問として貴社の経営をサポートさせていただき、強みを洗い出し差別化へとつなげるお手伝いをさせていただくことも可能です。下記に詳細がございますので、ぜひご検討ください。ご依頼ご検討の方には、初めての方に向けたお試しパッケージもございます。お気軽にお問合せください。
融資獲得
資金繰りが厳しくなってきているのだが、取引先銀行の態度が硬化していると感じる。別の銀行に変えたほうがいいのだろうか…
中小企業診断士の井村がお答えします。軽々に取引先銀行を変更するのは得策ではありません。現在の銀行と取引を続けながら、対応策を検討するべきと考えます。
しかし、メインバンクの融資がおりにくくなっている感覚だ。うちとの取引をやめたがっているようにも感じるのだが…なぜそう思うのだろうか?
まず、銀行の基本的なスタンスとしては、融資した金額がしっかり返済される見込みがある企業であれば、融資残高も増え、利益につながるわけですから積極的に融資したいはずです。担当者の態度が硬化していると感じられるのであれば、可能性としては貴社の財務状況が悪化しており、メインバンクが積極的に貴社に融資するという姿勢でなくなっていることが考えられます。
だからと言ってメインバンクを乗り換えてしまうと、銀行側としても「これまでの付き合いは何だったのか」という気持ちになり、関係が悪化してしまう恐れもあります。
まずは財務状況の改善が求められる状況かと思いますが、思い当たることはございますでしょうか?
正直、あまり財務数値のことはよくわからず、決算書も軽く目を通すだけで売上くらいしか見ていない。なんとなくまずいな、という雰囲気は感じているのだが…
毎日、たいへんお忙しい社長にとっては、なかなか財務諸表の中身まで目を通して財務状況の把握・改善のために手を打つというのが難しい場合もあるかと存じます。ですが、融資する金融機関の立場では、やはりちゃんと返済してもらえるのだろうか(現在・当面の財務状況)、今後の成長は見込めるのだろうか(将来の財務状況)という点は、重視してチェックする部分となりますので、社長としてはしっかり把握しておくことが望ましいと考えます。また「財務数値をよく見ていない、説明できない社長」という印象を担当者にもたれてしまうのも、融資獲得にマイナスとなります。
メインバンクとの関係は維持しつつ、財務数値改善への道筋を立てた納得感のある説明を行うことで、関係性向上につながり、将来的に有利な融資獲得も期待できます。
財務状況把握・改善のためには、少しでも早く動き出すことが重要です。貴社の財務状況を見せていただき、金融機関との関係性向上を通じた財務基盤強化の経営計画を立案し、金融機関から信頼される企業となれるようサポートいたします。初めての方に向けたお試しパッケージもございます。是非ご活用ください。
DX
DX、DXと言われても何から手を付ければいいのかわからない。なかなか対応する時間も取れないし…
中小企業診断士の井村がお答えします。DXは仰るように「何をすればいいのかわかりにくい面倒なもの」という認識を持たれる方も多いようです。目先のことのみならず、将来の自社の目指す姿をDXで実現するイメージを持つことが重要となります。
将来の姿?DXというのは、紙ベースで行っている業務をデジタル化すればよいのではないのか?なぜそう思うのだろうか?
仰るような誤解をされている経営者の方も多いのですが、DXは業務の一部をデジタル化すればそれだけで達成できる、といったものではなく、DXをきっかけに業務効率化のみならず、全社的に業務への意識改革を実現し、固定費の削減、営業力の強化、新製品・サービス開発力向上、人的資本経営の推進、等多くのメリットが期待できます。
話を聞くと良さそうに思えるが、ではまず何をすればいいのかが見えてこない印象がある。
仰る通り、人・資本・時間に比較的制限の多い中小企業にとって、DXを強力に進めていくことは難しい面もあります。資金の限られている中、中小企業的発想でまず今できることは何か、から考え始めていきましょう。もちろん経営計画を立てPDCAを回していくことは非常に重要ですので、将来的に目指す姿をイメージして段階的に取り組んでいくことで効果的なDXとすることができると考えております。
DXについて詳しくご説明する、下記セミナーも展開しております。初めての方に向けたお試しパッケージもございます。是非ご活用ください。
新規事業
新規事業を立ち上げたが、うまくいかない。当初の計画通りに進まず、利益が出ないようだ。撤退するべきだろうか…
中小企業診断士の井村がお答えします。まず既存の事業との関係性を考慮すべきと考えます。
既存の事業?新規事業の問題ではないのか?既存事業は順調にまわっており、特に課題があるとは思ってない。なぜそう思うのだろうか?
新規事業を立ち上げる際に重要なのは、既存事業と何らかのシナジー(相乗効果)があるか、ということです。新しく事業を立ち上げることで既存事業に好影響を与え、反対に既存事業から新規事業へも良い影響がある、という好循環を生むことが理想的です。
それぞれの事業が独立して動くよりもお互いをより高めあうような関係にするためには、組織形態や人事制度にも配慮する必要があります。現在、貴社の組織形態はどのようなものでしょうか?
営業、製造、管理の各部があり、それぞれに部長がいる。いわゆる部門別組織というものだろうか。
仰る通りそのような形態は部門別組織、または機能別組織と言いますが、人員の専門性向上や共通費の削減、といったメリットがあり、わかりやすい組織形態なので多くの企業で採用されています。単一の事業を行う際には効率的な面もあります。貴社のように新規事業を立ち上げられた場合は、事業部ごとに組織を構成することもあります。ただ、どちらにも一長一短あり、共通しているのは全社的な情報共有、横のつながりが弱くなりがちで、今回のケースのように新規事業を立ち上げた際、あまり成果に結びつかないことが起こりえます。
機能別、事業別それぞれに縦横で分け、指揮命令系統を2方向から行うことで組織全体の意識統一が図れ、横のつながりも強化されます。これをマトリックス組織と呼び、新規事業の立ち上げにも効果を発揮します。一般手に新規事業が増える場合、人員への負担が大きくなりやすく、それまで以上に仕事に対するモチベーションの維持向上が重要となります。全社一丸となって事業運営を行うためには納得感のある情報共有、意思疎通が必要で、そのためにマトリックス組織は有効と考えられます。
もちろん、マトリックス組織も万能ではなく考慮すべき点も存在します。詳しくは一度、貴社の現状を見させていただいたうえで、伸ばすべき強みを合わせて考慮して計画的な組織運営を進めることが望ましいため、是非経営診断をご検討下さい。初めての方に向けたお試しパッケージもございますので、まずはお気軽にお問合せください。
事業承継
私ももういい歳だし、わが社の今後を考えなくてはならないが家族も従業員も継いでくれる人はいそうもない。とても心苦しいが、廃業するしかないのだろうか…
中小企業診断士の井村がお答えします。貴社のような状況にあり事業承継に悩まれている方は多く、今後さらに増えていくと予測されます。中小企業であっても優れた技術、商品力を経営資源として持つことも多く、特に長く地域密着で続けられてきた事業が無くなってしまうことは地域にとってはもちろん、日本経済にとっても大きな損失です。そうした悲しい事例を少しでも減らしていきたいと考えております。ご家族や従業員の方に後継者候補がいらっしゃらないのであれば、M&Aを検討されるのも有効な選択肢の一つです。
M&A?買収のことだろうか?大企業がやるものではないのか?また、無理やり乗っ取られるようなイメージがあり、そのようなことは避けたいのだが。なぜそう思うのだろうか?
仰る通りM&Aというと、なかなか中小企業が行うものではないのでは、またなんとなく強引に敵対関係にある相手が行うようなイメージをお持ちの方が多いのも確かです。しかし実際には、仰るような敵対的買収だけではなく、むしろお互いに納得したうえで事業を渡す友好的買収も多く行われています。事業が継続される、という最も重要なポイント以外にも、コスト面や従業員の雇用が守られること、先ほど申し上げたような経営資源が引き継がれ地域・日本の経済にとっての損失を防ぐことができる等、多くのメリットがあります。
メリットがあるのはわかったが、では現実的に誰がわが社を必要とするだろうか。古い機械も多いし、借入金もある。
M&Aは売り手と買い手のマッチングが成立しないと実現しませんので、ご心配されるのも自然なことです。金額面ももちろんですが、お互いに「この人となら取引したい」と思えるような関係性を構築できるのがベストです。また、特に高齢の従業員は変化を嫌うため、たとえ雇用が守られ今までの仕事を続けられるとしても、「他社に買収される」という事実に対してどうしても抵抗感を感じてしまうことも多くあります。
感情的にならないよう、客観的な立場で間に入る第三者の役割が重要となります。そのうえでお互いの疑問点、要求を取りまとめ、関係者に対して丁寧な説明を行うことがM&Aでたいへん重要なことです。
当方では事業承継の仲介をさせていただく際、お互いの立場を尊重し、対等な関係で関係者の皆様が幸せになれるようなサポートができるように心がけております。特に売り手側の方は慣れないことでもあり、不安を強く感じられることと存じます。少しでも安心して取引ができるようにお客様の想いに寄り添ったご提案ができればと考えております。まずは一度お気軽にお問い合わせください。
業種別
建設業
よく言われていることだが、うちのような中小の建設業は社員の高齢化が急速に進んでいる。若手も入ってこないし、技能承継も進めなくてはならないが大変厳しい状況だ…
中小企業診断士の井村がお答えします。仰る通り建設業の若手離れが叫ばれて久しく、特に中小企業ではその傾向が顕著となっております。早急に手を打たなくてはならないかと思われますが、貴社では採用面ではどういった施策を取られていますでしょうか?
それなのだが、何かしなくてはと思ってはいるものの何をすればいいのかわからない。待遇面も上げるのは厳しいと思っている。
仰る通り待遇面も確かに選ばれるために重要なポイントではありますが、待遇を良くしようと思ってもそもそも財務状況が厳しく資金がないということも考えられます。また必ずしも給与等の待遇を良くすることが採用につながるとは言い切れず、今の若い世代にとって重要なことは給与よりも「働きがい、働きやすさ、企業理念、代表の想い、社員を大切にするかどうか」といった、いわゆる「内発的動機づけ」と呼ばれる要素が多いとされています。これらはいずれも、会社側が提示する条件や会社側が決めた規則等とは異なり「社員がどう感じるか」が重要と言え、あくまでも主体は社員側にあります。そのため、いかにして「この会社で働いてみたい」と感じてもらえるかが応募にもつながり、また実際に入社した後の定着率向上にも寄与します。
言いたいことはわかるが、具体的にどうやればいいのか?漠然としていて何から手を付ければいいのだろうか。
今の若手はほぼ全員がスマートフォンを所持し、四六時中インターネットで情報検索をしています。就職先を探し検討する際も同じで、就職サイトから就職先のホームページへとアクセスして将来働く可能性のある会社のことを良く調べようとするでしょう。その時にどのような情報が載せられているのかは極めて重要です。
オンラインで接触してきた求職者に興味を持ってもらうためには、ホームページの情報を充実させることが重要です。今回の場合では貴社が働きやすい環境であること、社員を大切にする職場であることをアピールすることが効果的で、特に効果的な案としては「社長自らが出演する会社の紹介動画を作る」のはいかがでしょうか。トップである社長が直接語りかけることでそのお人柄が伝わりますし、そこで発信するメッセージもしっかり吟味した内容として、誠意をもって語りかけることで必ずその想いを受け止めてくれる人がいるはずです。
動画制作というと難しく感じるかもしれませんが、当方で動画制作を行いつつ、将来的には自社でも動画を作りインターネットにアップロードしていける仕組み作りを構築できるよう、育成支援までをパッケージにしたサービスも行っております。制作する動画は貴社オリジナルの歌とジングル(CM終わりなどで流れる短いキャッチフレーズ的な音楽)もセットにした即効性の期待できるプランです。音楽もオリジナルのものを用意することで印象に残り差別化にもつながり、様々なシーンで活用できますので将来的にも長く価値を発揮できる資産となります。是非ご検討ください。初めての方には安心のお試しパッケージもございます。
製造業
私は親族より受け継いで社長になったのだが、利益は出ているものの、このところ売り上げの伸びが悪いようだ。なんとなくこのままではいけないとは思うのだが、あまり財務にも明るくないし、何からどのように着手すればいいのかわからず悶々としている。社内に対等な立場で相談できる人もおらず、孤独を感じている。
中小企業診断士の井村がお答えします。仰るような状況に悩まれている方は少なくないようで、現状何か手を打ったほうがいいのではと漠然と考えてはいるものの、具体的にどうすればいいのかわからない。というお悩みです。一見、利益は出ているため早急な対応が必要となる、という状況ではなくても、目に見えない部分、財務数値には表れにくいところで弱みを抱えており、時間が経つにつれその影響が蓄積し、競合との差が大きくなってしまうという可能性も考えられます。社長は貴社の決算書について、どういった点を注意して見られていますか?
自分は詳しくないので実際のところ売上くらいしか見ていない。何度か勉強してみたが、正直いまだによくわからないままだ。決算を任せている税理士に聞いても専門用語が多いので話が難しく、ついわかったふりをしてしまう。
仰る通り決算書を十分に読み解くためには一定の知識と慣れのようなものが必要で、経営者の方でもよくわからないという方は実際のところ少なくないようです。財務数値を細かく見ていくことで、貴社の現状、課題、改善施策が明らかになり、隠れた問題点を解決していくことにつながります。
言っていることはなんとなくわかるが、現在利益が出ているのでとりあえずは安心してしまうというか、具体的にどういったアクションを起こしていくべきなのかがわからない。
仰る通り、決算で利益が出ている限りは事業に問題はないだろうと考えてしまうのも自然なことだと思います。
売上の推移だけを見ていても気が付かないポイント、例えば経費が増えていないか、商品別の利益率に乖離はないか、固定費の負担が重くないか、借入金の返済は余裕をもって行えているか、短期的な支払い能力に不安はないか…そういった多角的な見方で貴社の経営状態を見させていただくことで、今後の中長期的な経営方針が見えてくることもあります。
まずは貴社の現状について簡易的な健康診断をさせていただき、同業他社と比較したときの収益性・安全性・効率性を見ていきます。そうすることで経営全体を俯瞰して見ることにつながり、隠れた問題点を見つけやすくなります。
また、財務に関してはやはり一定の理解をご自身でしていただくほうが、より最終的な財務数値も見据えた経営戦略を実行していくためにもよろしいかと思いますので、少しずつでも財務についてもご説明させていただければと考えております。
その際は、わかりやすい言葉で丁寧にご説明させていただきます。ソング中小企業診断士事務所では、お客様に寄り添い、お客様の想いを何よりも大切にした経営コンサルティングを行うことを心がけております。どうぞご不明点は遠慮なくお聞きいただいて、貴社のますますのご発展に向け、共に力を合わせて歩んでいけるようなパートナーとして選んでいただければ、大変嬉しく思います。また、社長が普段から抱えられている相談相手がいない、というお悩みに関しても、精神的な面からもサポートさせていただけるような存在になれれば嬉しく思います。
卸小売業
不動産業
医療福祉業
開業医としてクリニックを始めたけれど、思っていたよりもやるべきことが多くとても大変。お金の心配も尽きないし、採用も考えなくてはならないけれどとにかく忙しくてとても余裕がない…
中小企業診断士の井村がお答えします。開業おめでとうございます!仰るように、開業医として始められた先生はとてもお忙しく、本来の診察業務のほかに売上向上のための集患の必要性はもちろん、リース設備や賃借料、人件費といった固定費負担が非常に重くのしかかる中、スタッフ採用についても考えなくてはならず、さらに学会への出席も行うなど、とても大変な日々を送られていることと存じます。経営は医療とは全く別の行為ですので、開業されて初めてその大変さに気が付いた、という先生も少なくありません。さらに経営のことで相談できる人がおらず、孤独を感じながら孤軍奮闘されている状況も想定され、精神的な支えも重要となります。今後ますます高齢化が進む中、地域医療の重要性が一層高まることが予想され、私も中小企業診断士として、医師の先生方への負担を少しでも減らすようなサポートができればと考えております。
お悩みは様々かと存じますが、まずは「マーケティング(集患)」「採用・人事」「財務」の3本柱で考え、短期・中長期計画を立てることが重要かと考えます。先生には診察に集中していただいて、経営全般のサポートをさせていただければと存じます。
確かにその3つは重要だと思うけれど、具体的に何をしていけばいいの?
マーケティングは売上に直結しますので、どのように貴院を認知させていくのか、オフライン・オンライン両面での施策を検討します。クリニックは地域内での競合を明確にして差別化することが極めて重要で、既に開業されているのであれば現在の商圏で競合を設定し、競合と比較して強み・弱みを明確にします。今後開業されるのであれば市場調査から行い、少しでも有利な開業場所を検討します。そのうえで貴院のアピールポイントがどこなのか、競合になくて貴院にあるものはなにか、なぜ見込み患者に貴院を選んでもらえるのか、といった点を徹底的に洗い出し、訴求します。
採用面ですが、医療事務者の離職率が高いケースも見受けられますので、働きやすい環境づくり、組織のトップである先生との良好なコミュニケーションを取る施策を検討し、給与・待遇面のみならず働くことへの内的な動機付けを行い、スタッフの方に貴院で働くことへの誇りを持っていただき、長く勤めたいと思えるようなクリニックにすることで、働く人にも笑顔が増えますし、訪れる患者にも良い影響が期待でき、中長期的に見ても良い口コミが増え売上向上につながる、好循環が期待できます。
財務面ではやはり開業の際にはイニシャルコストが重くのしかかるため、早期に借入金を返済できるよう計画を立てます。売り上げはもちろんですが、固定費をできる限り抑えていくことも同様に重要となりますので、現在の財務状況から少しでもコスト削減できる部分はないか、借入金の金利が高いのであれば場合によっては借り換えや低利の公的補助も検討する等、多面的に財務数値を改善していくように検討します。また開業当初は貯蓄を切り崩して経営されている場合も少なくありませんので、できる限り早期の黒字化を目指し、安定的な経営に移行できるように中長期的な計画を立案します。
以上の3本柱を改善していくことで、貴院の経営改善を強力に推進し、是非先生には医療行為に集中していただければと考えております。
何をしていくのかは大体理解できたけれど、やっぱり経営コンサルティングというのはとても高額になりそうなイメージもあるし、よく知らない人に頼むのは不安も大きいから心配だな…
仰る通り不安に感じられるお気持ちもよくわかります。ソング中小企業診断士事務所ではそのような不安を少しでも軽減できるよう、ご依頼前に費用総額を明確に提示しております。また、初めてのお客様には私、井村がどのような人間であるのかを知っていただくため、お試しパッケージもご用意しております。
まず簡易的な経営診断をさせていただき、是非井村を厳しくご判断いただければと考えております。無料相談だけでも大歓迎ですので、いつでも気軽にお問い合わせください。
宿泊業
うちは老舗旅館だけれど、このところ客室稼働率が低くて売り上げが落ちている…建物の老朽化も進んでいるけど、建て替えのためのお金もないしどうすればいいのか…
中小企業診断士の井村がお答えします。中小企業診断士の井村がお答えします。建物の建て替えは大きな投資となるためリスクが高く、慎重に進めていただく必要があります。新たな借り入れも行えば財務体質も悪化しますし、設備投資の回収にも時間がかかります。建て替えありき、ではなく、まずは貴館の魅力を改めてアピールできるよう、すぐに取り掛かれるところから考えていくのが良いのではないでしょうか。その前提で伺いますが、インターネットでの集客はどのように行われていますか?
ホームページは一応あるし、楽天トラベルとじゃらんには登録してるんだけどあんまり予約が入らなくてね…
私自身もそうですが、ほとんどの人は旅行しようと考えたときまず真っ先にインターネットで宿泊施設を検索します。大手旅行予約サイトにも登録されているとのことではありますが、それは競合も同じであると思われますので、検索された後、最終的に選ばれ予約までたどり着けるかが重要になります。ホームページや登録サイトにはどういった情報を載せられていますか?また、価格帯は周辺の他施設と比較していかがでしょうか?
情報は普通に施設や料理、温泉の紹介ぐらいかな。価格はやっぱり、比べられたときに負けないようにできる限り下げてはきたんだけど、もうこれ以上下げるのは難しいのよね…
仰る通り、価格競争は激化しております。価格面で競争してしまうとどうしても経営体力の小さな中小老舗旅館の場合苦しくなり、利益を削りながらの経営を強いられてしまいます。たとえ競合よりも高価格帯であったとしても、訪問客にそれ以上のメリットを感じてもらうことができれば選ばれる旅館となっていくことは可能です。
そうは言ってもなかなかね…具体的に何をメリットとして訴えていけばいいのかもわからないし、うちの魅力といってもなんだろうなって感じでね…
貴館は老舗旅館であると伺っております。長く経営されてきたのであれば、必ず何らかの強みをお持ちのはずです。その強みをまず探し、社長以下全スタッフで明確に認識するところから始めましょう。そして、先ほどのお話ではホームページや登録サイトに掲載の情報は、まだ改善できる余地があるのではないかと感じました。せっかくインターネットで検索されたり大手旅行予約サイトで見つけてもらっても、ホームページが見にくいものであったり、貴館の良さをアピールしたものでなければ、すぐに離脱してしまい予約にはつながりません。現状のホームページをまず見させていただき、リニューアルから検討していただくのがよろしいのではないでしょうか。その中で社長の想い、お客様にどのようなサービスをお届けしたいのか、貴館に訪れることでどのようなメリットがあるのかを明確にし、一貫したメッセージをインターネットでアピールできるようにしてはいかがでしょうか。もちろん現状の財務数値も見させていただき、具体的な売上成長計画を立て、コスト面でも可能な限りスリム化し、利益を生み出せる体質を一日も早く実現していきましょう。
当方ではWebプロデュースコンサルタントとして、Webを中心に売り上げ拡大、認知度向上を図るためのサポートをさせていただいております。初めてで不安な方に向けてはお試しパッケージもご用意しておりますので、お気軽にお問合せください。無料相談だけでも大歓迎です。
飲食業
うちは軽食屋として地元商店街で長く続いているのだが、2代目の自分になってから経営が厳しい。ファミリーレストランやコンビニエンスストアも増え、競合が多くなってしまい客足がさらに遠のいているようだ…
中小企業診断士の井村がお答えします。仰る通り、貴店と似た悩みを持つお店は大変多くなっており、特に地方では常連客の高齢化も手伝い、非常に厳しい経営を強いられています。早急な経営改善のための対応が必要な状況と思いますが、貴店はどのような方向性でメニューを構成されているのでしょうか?
うちはいわゆる、なんでも食べられる食堂のようなもので、和洋中、軽食から定食まであり、デザートも幅広く扱っている。夜はアルコールも出している。先代が打ち出した方針だが、今まではこのやり方でお客さんからの評判は良かったのだが…
貴店のような総花的なメニューで展開されている老舗のお店は多いのですが、やはり同じような理由で経営不振に陥っているようです。1980年代~90年代の日本経済が元気だったころは人口も増えていたこともあり、多くのメニューを用意しておくことが売り上げにつながっていたのですが、現在ではご認識の通りファミリーレストランなどの競合が多く、また常連客の高齢化もあり新規の顧客開拓とお店のファンを増やしていく方針に方向転換する必要があると考えます。
そうは言うが、経営は今でも苦しいというのにこの上何をすれば良いのだろうか?何か良い手はあるのだろうか?
まず、長く経営されていると伺っておりますので、店舗の老朽化もあろうかと思います。このような場合、ここが勝負どころと、店舗をフルリニューアルするために新たな借り入れをし多額の設備投資を行うオーナーの方もいらっしゃるのですが、必ずしもその対策が有効とは限らず、最悪の場合、ただでさえ少なくなった常連客がさらに離れてしまう可能性もあります。そのうえ新たな借り入れ返済のための負担が重く、多額の借金を抱えた状態で店をたたむという苦渋の決断を強いられるケースも少なくありません。
まずすべきは、顧客が何を求めているのか、ユーザーニーズをしっかり把握することです。仰る通り、ファミリーレストラン等競合は非常に強力で一筋縄では太刀打ちできません。貴店が今まで展開されてきた、総花的なメニューというのはまさにファミリーレストランが得意とするところですので、現在の立地でこれからも営業していく以上、違う戦略を取る必要があります。競合を倒すというより、まずは共存していくという発想の戦略です。
メニューごとの売上・原価率を詳細に分析し、利益率の低いメニューは思い切ってなくし、お店全体としての利益率向上を図ります。そのうえで貴店のこだわりメニュー、何を強みとしてアピールしていくのか、競合と比較して勝負できるものはなにか、これまでの歴史も踏まえつつ明確にしたうえで、見込み顧客に訴求していけるようWebを中心としてオンライン・オフライン両面からマーケティングを展開していくことをお勧めします。
社長が2代目でいらっしゃるということ、これまで続けてこられたということは必ず何らかの魅力、強みが貴店にはあるはずです。まずはそれを明確にするところから始めましょう。そのうえで売上向上・経費削減の経営計画を明確に数値化して目標を立て、その実現のためにお手伝いができれば嬉しく存じます。まず貴店の経営診断をさせていただき、現状の財務数値も含めた経営全体を俯瞰した立場から分析させていただき、経営改善につながるお手伝いをさせていただければと存じます。初めてで不安な方にはお試しパッケージもございます。ぜひご検討ください。