
音楽家としての事業経験が役に立つと考える理由についてご説明します。
動画で見る音楽家としての事業経験
想いを、言葉にできる形へ。
お客様の“言葉にならない想い”を形にして届ける。
音楽制作で培ったこの力は、経営の現場でも変わらず生きています。
私は2008年に音楽家として事業を立ち上げ、現在も継続中です。

2025年時点で17年間、全国1,000名を超えるお客様から、1,200曲以上の制作依頼を頂いてきました。
その経験を経営コンサルティングに活かしたいと考えています。
「なぜ音楽家の経験が経営コンサルティングに役立つのか?」
「音楽と経営は全く異なるものではないのか?」
そんな疑問を持たれたかもしれません。
私の場合、音楽家として活動してきたといっても、音大を卒業したとか、音楽家の家系に生まれたとか、ヒット曲に恵まれて知名度があった、といったバックグラウンドのない状態で「オリジナル音楽を作ること」を商材として事業をたちあげ、17年間継続してきました。
音楽に関しては「無名の素人」であった私ですが、そんな私が1,200曲以上の受注を頂いてきました。
その中で経験してきたこと、身についたもの、成長できたことがあります。
そしてそれらを今後、経営コンサルタントとしての仕事に活かしたいと考えています。
そう考えるに至った理由をこれからご説明いたします。
音楽制作事業の特徴
私の行っている音楽制作事業には、主に以下の特徴があります。
- すべてのお客様に対しオーダーメイドでゼロから作り上げること。
- 直接やり取りして要望をヒアリングすること。
- お客様に納得して頂くまで、修正には何度でも対応すること。
この中でも特に重要だと感じることは、1,000人を超えるお客様ひとりひとりと直接打ち合わせを行い、生のご要望を伺い、その思いにこたえようと試行錯誤を繰り返してきたこと、その経験そのものではないかと考えています。
商品はオーダーメイド、注文を受けてから作り始めますので、ひとりひとりそのあり方は全く異なります。
いつだって真剣勝負。
そんな経験を17年間、1,000人以上のお客様に対し積み重ねてこれたということ、これは何物にもかえがたい経験ではないかと感じています。
音楽は専門的なことですが、一方で人間同士のやり取りでもあります。
正解のないものだからこそ、ひとりひとりのお客様の思いに寄り添い、共感することで、それぞれ異なる悩みを解決できるように努めてきました。その結果、多くのお客様にご満足いただき、喜びのお声をたくさんいただきました。
このような、これまで積ませていただいた貴重な経験を、経営コンサルティングに活かしていきたいと考えています。
では、なぜそれができるのか?
その理由は、音楽制作と経営コンサルティングには以下のように多くの共通点があるからだと考えるためです。
オーダーメイドの音楽制作と経営コンサルティングの共通点
- 専門・無形サービス業
- 一人ひとり必要とするゴールが異なるため、正解ではなくお客様にとっての最適解を目指す
- マーケットイン(お客様のニーズに合ったサービスを提案することでご満足いただくというビジネスモデル)
- 一人ひとり状況、要望が異なる(オーダーメイドで要望を伺い、ゼロから作っていく)
- 対話を通じて思いを聞き取り、その実現に向けて最後まで軌道修正しながら共に進めていく流れ
- 悩みを解決することで、お客様の笑顔、幸せに貢献できる
以上のように多くの共通点があることが、音楽家としての事業経験を経営コンサルティングに活かしたいと考える理由です。
お客様がまだ言葉にできていない【想い】を、どうすれば形にできるか?
私が音楽の仕事で一貫して取り組んできたのは、まさにこの問いでした。
お客様の言葉の奥にある感情や、伝えきれないニュアンスに寄り添い、何度でも修正を重ねながら理想の形を共に目指していく——。
顧客の“まだ言葉になっていないニーズ”を捉え、それを形にして届ける力。
音楽で培ったこの力こそが、中小企業診断士としての仕事においても、最も本質的で汎用性の高い力だと私は考えています。
顧客の本質的な想いをくみ取る力は、業種を問わずあらゆる「無形サービス」の核となるものです。
この“伴走する姿勢”と“想いを形にする力”は、現在のコンサルティング活動においても、まったく同じように活かされています。
納得感を引き出せるように取り組んできたからこそ
私は17年間、音楽事業で1000人を超えるお客様一人ひとりと直接向き合ってきました。
その中で最も大切にしてきたのは、「納得感のあるサービス」を届けるということです。
音楽という“無形のもの”を扱ってきたからこそ、本当に届けたい価値とは何か? を常に考えてきました。
この姿勢は、形が違えど経営コンサルティングでもまったく同じ。
だからこそ、業種や企業規模にかかわらず、私は本質に基づいた支援ができると信じています。
営業しない、というスタンスの意味するもの
音楽制作事業で私が創業当初より、貫いてきた方針の一つに
営業しない
というものがあります。
- 売り込まない。
- こちらからアピールしない。
- 選ばれるのを待つ。
音楽家として何の実績も、肩書も、知名度もない私が選んでいただくためにはどうすればいいのか?
その問いを自ら立て、経営という答えのないパズルを解き続けるような日々でした。
営業しなくても選ばれる状態をつくるために、一つ一つの言葉と仕組みを、自分の手で整えてきました。
そして新たに始めた、中小企業診断士としての経営に携わる道でも、必要に迫られて身につけてきたものー
例えばそれはコンテンツの企画、設計、制作、編集、実装の各スキルだったり、
PDCAのサイクルを「自然と」まわしていくための習慣だったり、
先人たちからマーケティングの本質を学び続ける姿勢だったりします。
それらが、いまようやく意味を持ちはじめている。
ソングメーカーと同じように、ゼロから立ち上げたこのソング中小企業診断士事務所でも、多くの方からお声がけいただけるようになったからです。
これが「中小企業診断士としても選ばれるための準備」だったと、今なら胸を張って言えます。
そうして選ばれることに誇りと、感謝と、決意を新たにして、私は誠意をもって歩み続けていきます。
私は“ゼロ発屋”です。
音楽の世界には「一発屋」という言葉があります。
一度でもヒットした人に向けて、どこか皮肉交じりに使われる言葉。
でも、私にとってはそれすら、うらやましい。
私は“ゼロ発屋”ですから。一発さえ、まだ打てていない。
でも─
メジャーデビュー未満、エンドロール以上。
派手な実績もない、テレビにも出ていない、音楽業界にコネもない。
けれど、ひとつひとつのご依頼に向き合って、お客様と一緒に作品を作り続けてきました。
誰かの人生の、節目の音に。
表には出ないけれど、記憶の奥にそっと残るような音楽を、私は届けてきました。
経営者としての経験から学んだこと
私は、自分自身の手で事業を立ち上げ、運営し、育ててきました。
2008年の創業から17年以上─その間、経営の現場で悩み、迷い、模索し続けてきました。
ビジネスは、教科書どおりにはいきません。
戦略も、理屈も、正しさも、それだけでは動かないことばかりです。
だからこそ私は、実務から積み重ねてきた経験を、今後の支援に活かしていきたいと考えています。
私がこれまで実際に経験してきた、経営者としてのリアルな悩み。
- 問い合わせがまったく来ない週が続き、「何がいけないのか」とPCの前で一人悩んだ日々。
- “良い商品”のつもりでも売れず、手応えがなく、再び一から考え直した開発プロセス。
- 他社との違いが出せず、価格競争に巻き込まれそうになったこと。
- 土日も休まず、孤独に作業を続けたが、なかなか先が見えず焦りばかりが募った時期。
- 広告やSNSなど新しい手法に取り組んでも、効果が出ず試行錯誤を繰り返したこと。
それでも諦めず、小さな反応を拾いながら改善を続け、ようやく事業が軌道に乗りました。
お客様からの「ありがとう」の声が届き始め、少しずつ信頼をいただけるようになり、
「この仕事で誰かの役に立てる」という実感が湧いてきた瞬間の喜びは、今も忘れられません。
そうした日々の積み重ねが、私にとって何ものにも代えがたい財産です。
そして、事業を続けていくことの難しさ、その先にあるよろこびを、私は強く実感してきました。
だからこそ今度は、その困難を乗り越えるための支援を、喜びをつかみ取るためのお手伝いをさせていただきたい。
自分自身が悩み、立ち止まり、それでも続けてきたからこそ、
経営者の孤独にも、決断の重みにも、心から寄り添えると信じています。
また、私の事業は創業以来、17年間連続黒字・無借金経営を継続しています。
これは、健全な資金管理と費用対効果の徹底、適切な市場分析と柔軟な改善判断を積み重ねてきた結果と考えております。
売上の向上だけでなく、経費削減やキャッシュフローの最適化にも重点を置き、
「小さくても持続可能な事業」を築いてきました。
そうした実践の知見から、同じように悩みながら進む経営者の方々に、
少しでも力になれることがあれば本当に嬉しく思います。
Web全般の知見・実績
私がWeb周りのスキルを身につけてきたのは、学ぶためではなく、「なんとか事業を続けていくため」でした。
音楽制作事業を立ち上げた当初、頼れる人も外注する余裕もなく、すべて自分で考え、実装し、結果を見ながら修正する日々。
その積み重ねが、17年間黒字で走り続けてこられた理由の一つだと感じています。
結果、1,000人を超えるお客様から1,200曲以上の受注につながったと考えております。
(2024年7月1日時点の実績詳細:作曲831曲 編曲402曲 お客様数1,066人)
Webは今や、どんな業種でも欠かせない「経営の土台」です。
集客や発信はもちろん、信頼形成、採用、人材育成、そしてブランディングに至るまで─
事業のすべてがWebと地続きになっています。
その中で私が磨いてきたスキルは、単なる知識や道具ではなく、「判断・責任・成果」をすべて自分で引き受けてきた経験そのもの。
だからこそ、支援の現場でも、「施策が動く・成果が出る」まで一貫して伴走することができます。
以下は、そうした実践の中で自然に身につけてきたスキルの一部です。
支援先にとっても、コストや調整負担をかけずに必要な改善をすぐ実行できる点が、大きなメリットになっています。
音楽制作事業を運営する中で、以下、Webまわりの業務をワンストップで行えるスキルを身に着けることができました。当ホームページもすべて自分で作成・運営しております。
この「ゼロからすべて自分で作り上げる」スタイルは、経営支援においても変わりません。
ホームページ制作(コンテンツ検討、UIデザイン含む)
- 訪問者が迷わず情報にたどり着けるよう、構成や導線設計から一貫して制作。
- 企業の第一印象を左右する「顔」を戦略的に設計できます。
記事のライティング
- 読みやすく、検索にも強い文章で信頼感と共感を生む。
- サービスの魅力や理念を的確に届けることで、読者をファンや顧客へと育てます。
コーディング(HTML/CSS/JavaScript/PHP)
- サイト構造を自在に制御し、既製テーマでは実現できない自由なデザイン・機能を実装。
- 細部までこだわれることで競合と差をつけられます。
画像編集
- 視線誘導やメッセージ性を意識した画像制作により、文章では伝えにくい印象や雰囲気を補強。
- 視覚的訴求力を高めます。
動画編集/オリジナル音楽BGM
- 理念やサービスを“体験”として届ける手段。
- 音楽やカットのテンポを含めて、信頼感やストーリー性を高めるツールとして活用。
サーバー準備、環境構築
- サイトの安定性や速度、安全性を支える基盤づくり。
- 閲覧者がストレスなく利用できる環境を整備します。
WordPressのカスタマイズ
- テンプレートに頼らず、ブランドや目的に合わせてサイトを最適化。
- 小さな改善を即時反映できるため、成長するサイト運営が可能です。
SEO対策
- 検索されやすく、読まれやすい記事構成・タイトル設計・タグ設計を意識。
- 積み重ねが信頼と集客に直結します。
アクセス解析
- ユーザーの行動を数字で捉え、改善のヒントに。
- 感覚ではなく「データで判断する」ことで、成果に直結する運用が可能です。
リスティング広告
- 広告のターゲティングや訴求文を自分で設計・運用。
- 費用対効果を見ながら、必要なときに必要な層へ届けることができます。
また、自身の事業とは別に他社の現場でもWebディレクター、コーダー、Webマーケター、Webデザイナーとして参画しており、アプリ開発やECサイト立ち上げにも携わりました。

これらの経験を活かし、Webを十分に活用して貴社の思いを発信していく、届け方設計家の中小企業診断士として活動してまいります。
なぜ、すべてを“自分の手”でやってきたのか?〜経営を生き抜くために選んだ、“自力”という選択〜
音楽家として独立した当初、私は特別な人脈も資金も持っていませんでした。けれど、それでも仕事を得て、生計を立て、事業を継続していかなければならない。
そのとき私が選んだのが、「自分でできることは、すべて自分でやる」という道でした。
ホームページ制作、SEO対策、WordPressの構築、広告の運用、文章のライティング、画像編集や動画編集まで──
すべてを独学で身につけ、Webを中心に受注を重ねてきました。しかも、広告に頼らず、純粋にコンテンツの積み重ねと信頼構築で。
この方針には明確な理由があります。
- 第一に、経営のアキレス腱とも言える固定費を抑え、最大の効果を得るため。
- 第二に、最短のスピードで試行錯誤し、改善を回すため。
- そして第三に、経営者としての意思を、形にできる力を持ちたかったからです。
それは、一石二鳥どころか一石三鳥。もしかしたら、それ以上の効果があったのかもしれません。
今、私は経営支援の現場で「Webをどう活かすか?」という相談を多く受けています。
そんなとき、私がしてきた経験そのものが、一つの答えになると実感しています。
“誰かに頼らずとも、自分の手でやってきた”という強さ。
それは、仕組み化にも応用できるし、支援者としての説得力にもつながっていく。
だからこそ、これからも私は、実践者として、現場に立ち続けたいと思っています。
経営コンサルタントとしての課題
私は独立する前、9年間の会社員経験がありますが、独立してからの17年間は経営者として生きてきました。
両方の経験を同時にすることはできませんから、トレードオフの関係にあるのは仕方ないとしても、それでも17年間は自身の事業以外の業界の動きや会社員として勤めるうえでのトレンドなど、フォローできていない情報・知識があったことは理解しています。
それは経営コンサルタントとして、経営全般を俯瞰する立場として生きていくうえでの、今後の課題だと考えています。
だからこそ日々の学びや情報収集、経営についての考察、様々な業界の研究など、中小企業診断士としてのレベルアップを欠かさないように心がけてまいります。
またそうしたインプットを重ね、以下のページにて自分なりの言葉、考え方でアウトプットを続けていこうと考えております。これらの情報が、経営改善のヒントとして多くの経営者の方に届けば嬉しく思います。
▶ 実際にコンサルティングをご依頼いただいた経営者の声や事例は、こちらからご覧いただけます。



▶ 無形サービスに関する考察や、コンサルティングに込めた想いは「診断ノート」で綴っています。


皆様のお役に立てるよう、日々成長していく所存です。どうぞ、ソング中小企業診断士事務所をよろしくお願い申し上げます。
▶ あなたの“まだ言葉になっていない想い”を、ぜひお聞かせください。
