観光地に出せば売れる、はもう古い。地域と「共につくる」地方進出の勝ち筋【経営の1ページvol.10】 | ソング中小企業診断士事務所

観光地に出せば売れる、はもう古い。地域と「共につくる」地方進出の勝ち筋【経営の1ページvol.10】

観光地に出せば売れる、はもう古い。地域と「共につくる」地方進出の勝ち筋【経営の1ページvol.10】

観光地に出せば売れる、という発想が危うい理由

「観光地に出店すれば、ある程度は集客できる」──。
地方進出を検討する中堅・大手企業ほど、この前提を無意識に置いてしまいがちです。
しかし、いま問われているのは立地の良し悪しではなく、地域の価値を“誰が、どう育てるのか”という構造です。

今回の地方旅館の再生事例が示しているのは、外資や都心資本のような「外部リソースの投入」だけでは乗り越えられなかった壁が、地域との深い連携によって突破されたという事実です。
観光客の減少、地域とのつながりの希薄化、閑散期の収益ブレ──。これらは旅館に限らず、新規出店やM&A後の統合期にも起こり得る“地域リレーションの落とし穴”です。

成功と失敗を分けたのは「共創」だった

同じ地域でも、都内資本のチェーンホテルは「外から来た感」を払拭できず、地域の支持を得られなかった。
一方、地元の旅館は、神社の例大祭、郷土料理、地酒メーカー、工芸作家といった文化資源を“消費する材料”ではなく“共につくる場”として扱いました。

決定的だったのは、旅館が「宿泊施設」から一段上がり、地域の物語を観光客に届ける“媒介者(通訳者)”になった点です。
若女将が一軒ずつ地元の作り手を訪ね、背景の物語を掘り起こし、商品ではなく体験として編み直す。
その結果、滞在が「観光」ではなく「地域体験」になり、リピーターと口コミの循環が生まれました。

地方進出で本当に設計すべきもの

地方進出で設計すべきなのは、広告や施設だけではありません。
地域とどう対話し、何を共有し、成果をどう分かち合うか──ここが曖昧なまま規模だけを広げると、信頼が薄まり、継続可能な利益は残りません。

あなたの会社が次に進出する地域には、どんな文化資源が眠っているでしょうか。
そして、自社は地域の価値を“消費する側”でしょうか。それとも“媒介して育てる側”でしょうか。

この記事が気になった方へ:深掘りはこちら(母艦記事)

本稿の前提になっている「成功・失敗の要因」「媒介者としての役割」「中堅・大手が取るべき具体策」を、施策の粒度まで整理しています。
母艦記事はこちら

観光地に“あるだけ”では生き残れない─老舗旅館の再生に学ぶ、地域と共に価値を創る戦略【経営プログレッションVol.10】
動画で見る経営プログレッションの記事説明※この動画は「経営プログレッション」全記事に共通して掲載しています。 はじめに地域に根ざした老舗旅館の再生事例は、「観光地で出店すれば集客できる」という固定観念を問い直す好例です。今回の事例では、外資...

このテーマを「相談」すると、何が変わるのか

相談すると得られること(メリット)

  • 「地方=集客できる」という前提を外し、勝ち筋の条件が見えます。 立地・資本ではなく、関係性と体験設計の論点に移れます。
  • 地域資源を“消費”ではなく“共創”として組み直せます。 祭り・食・工芸・酒蔵などを、単発企画ではなく循環モデルにします。
  • 社内の意思決定が前に進みます。 「誰が現地と対話するか」「成果をどう共有するか」など、曖昧な論点を役割と仕組みに落とします。
  • 拡大したときに信頼が薄まるリスクを先に潰せます。 “仕組み化できる共創”にする設計を、初期から組み込みます。

こんな悩みに答えられます(“このレベルで相談してOK”の例)

  • 観光地に出す計画はあるが、「地域とどう関わるべきか」が言語化できていない
  • M&Aや運営引継ぎ後、地元との距離が広がり、支持が得られていない
  • 地域資源を企画にしたいが、消費的に見えない設計が分からない
  • 現地任せ/本社主導のどちらにも偏らない「役割分担」と「対話の型」をつくりたい
  • 閑散期の収益ブレを、広告ではなく“関係性の循環”で小さくしたい

地方進出は、出店計画というより「関係性の投資」です。
一度、御社の状況に合わせて“共創の設計図”を整理しませんか。

地域を「消費」せず、価値を育てる──専門誌にも採用された“設計の視点”

月刊『企業実務』2025年12月号寄稿

地域連携の話は、ともすると「良いことをしよう」という情緒に寄りがちです。
しかし本質は、情緒ではなく“設計”です。誰が対話し、何を共につくり、成果をどう分かち合い、どう継続させるか。
この構造が描けた企業だけが、地方進出を「一過性の施策」ではなく「持続的な利益」に変えていきます。

経営専門誌『企業実務』(日本実業出版社)2025年12月号では、現場と構造を接続する視点から、難局を乗り越えるための“判断の型”を寄稿しました。
この「経営の1ページ」も同様に、経験談ではなく構造で整理し、次の一手をつくるための場所です。

地方進出を「一発勝負」にしない──判断を支える“数字の土台”を先に持つ

地域との共創は、熱量だけでは続きません。
継続の分岐点になるのは、「その取り組みが、どのくらいの期間で、どの程度の利益を支えられるのか」を、社内で説明できるかどうかです。

そこで当事務所では、出店・地方進出・運営再生の意思決定を支えるために、お試しパッケージ(経営診断キット)をご用意しています。
“地域との関係性”という定性的テーマも、数字の土台があるだけで、社内の議論が前に進みます。

このテーマに関連する「解決キット」

以下の診断メニューを活用することで、地方進出における意思決定の足場を固められます。

  • ① 損益分岐点算出キット(簡易版)

    「閑散期でも黒字を維持できる売上ライン」を見える化します。地域体験企画の投資余力や、固定費の持ち方(人員・設備)の判断が明確になります。
  • ② キャッシュフロー計算書作成キット

    収益があっても資金が詰まる原因を特定します。地方進出は初期費用・運転資金のブレが大きいため、「資金繰りの耐久性」を事前に確認できます。
  • ③ 経営診断(収益性・安全性)キット

    既存事業の体力を踏まえたうえで、進出プランのリスクを整理します。地域連携を“続ける前提”で投資設計を組むための、客観的な俯瞰を行います。

【専門誌掲載の視点を、そのまま貴社へ】
お届けするレポートは、私(井村)が直接数字を読み解き作成します。お試しでも「意思決定の型」を持ち帰れるように設計しています。

まずは「相談」から始めたい方は、以下の簡易フォームをご利用ください。
お試しパッケージの活用方法を含め、今の貴社に最適な「整理の仕方」をアドバイスいたします。

地域との協働を「施策」で終わらせず、経営の仕組みにしませんか

このページが刺さった方の多くは、すでに「地方進出は、出すだけでは続かない」と感じています。
問題は、その違和感を“社内で説明できる判断軸”に変えられないまま、計画だけが進んでしまうことです。

地方進出・地域共創の悩みについて相談してみる

下のフォームは、「メールアドレス」と「一言」だけで送れます。
相談内容は、完成していなくて大丈夫です。たとえば、こんな一文で十分です。

  • 「地域連携をやりたいが、何から対話すべきか分からない」
  • 「地元資源を企画にしたいが、消費的に見えない設計にしたい」
  • 「地方進出の計画はあるが、社内合意のための判断軸を整理したい」
地域は「使う場所」ではなく、価値を一緒に育てるパートナー。勝ち筋は、関係性の設計にあります。

地方進出・地域共創の悩み専用フォーム


    内容確認後、24時間以内に井村本人からメールで返信いたします。

    ※営業電話はいたしません。まずは状況の整理からご一緒します。
    ※ご相談内容に応じて、必要であれば次の一手(数字の見える化/対話の型/共創の設計)をご提案します。

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