
動画で見る診断ノートの記事説明
※この動画は「診断ノート」全記事に共通して掲載しています。
中小企業診断士としての日常のひとコマから、経営者としての“感情”や“判断”に潜むクセを見つめるこのシリーズ。
今回は、カバンの中で鍵が見つからなかった、あの何気ない瞬間から、「見えていないもの」との向き合い方を考えてみます。
確かに入れたはずなのに、見つからない
出かける前、
カバンの中に鍵を入れたはずでした。
それなのに、
いざ取り出そうとすると見つからない。
ポケットを探し、
仕切りを確認し、
もう一度同じ場所を見てみる。
それでも見つからない。
「さっき入れたよな…」
そんな確信があるほど、
少しだけ焦りが出てきます。
見えていないだけで、なくなったわけではない
不思議なもので、
何度も同じ場所を探しているのに、
急に見つかる瞬間があります。
さっきも見たはずなのに、
なぜかそのときは見えていなかった。
鍵は、最初からそこにあったのに、
自分の認識の中から抜けていた。
この感覚は、
少し不思議で、
少し悔しいものでもあります。
経営でも「見えていないだけ」のことは多い
経営の現場でも、
同じようなことがよくあります。
問題がないわけではない。
むしろ、そこに存在している。
けれど、
見えていないだけで、
認識されていない。
売上の構造、
顧客の動き、
現場の小さな違和感。
どれも、
データや現場の中には存在しているのに、
整理されていないことで、
「ないもの」として扱われてしまう。
鍵と同じで、
なくなったわけではなく、
ただ見えていないだけなのだと思います。
探し方を変えると、見えてくる
鍵が見つからないとき、
ずっと同じ探し方をしていると、
なかなか見つかりません。
一度カバンの中身を全部出す。
視点を変えて見直す。
そうすると、
あっさり見つかることがあります。
経営も同じで、
見えていないものは、
探し方を変えないと見えてきません。
数字を分解する。
現場の声を拾う。
構造として整理する。
そうした“見える化”のプロセスを通じて、
初めて、
そこにあったものに気づくことができる。
問題は「ないこと」ではなく「見えていないこと」
鍵が見つからないとき、
一番の問題は、
鍵がないことではありません。
「どこにあるか分からないこと」です。
経営でも同じです。
課題が存在すること自体より、
それが見えていない状態の方が、
はるかにリスクが大きい。
見えていれば、対処できる。
見えていなければ、放置される。
カバンの中の鍵は、
そんな当たり前のことを、
静かに教えてくれました。
最後の問いかけ
あなたの中で、
「見えていないだけで、そこにあるもの」は何でしょうか?

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