第21回|道に落ちていた手袋 →「片方だけのものが教えてくれること」【日常発見の窓口から】 | ソング中小企業診断士事務所

第21回|道に落ちていた手袋 →「片方だけのものが教えてくれること」【日常発見の窓口から】

第21回|道に落ちていた手袋 →「片方だけのものが教えてくれること」(日常発見の窓口から)

動画で見る日常発見の窓口からの記事説明

※この動画は「日常発見の窓口から」全記事に共通して掲載しています。

中小企業診断士としての日常のひとコマから、経営者としての“感情”や“判断”に潜むクセを考えるこのシリーズ。
今回は、道端に落ちていた“片方だけの手袋”から、見過ごしやすい気づきについて考えてみます。

4つの体系で読む、井村の経営思想と実践
記事・ツール・コラム・思想─すべては一つの設計思想から生まれています。
現場・構造・感性・仕組み。4つの視点で「経営を届ける」全体像を体系化しました。

実践・口

経営相談の窓口から
失敗事例の切り口から
会計数値の糸口から

現場の声を起点に、課題の本質を捉える入口。
今日から動ける“実務の手がかり”を届けます。

時事・構造

診断ノート
経営プログレッション
 

経営を形づくる構造と背景を読み解きます。
次の一手につながる視点を育てる連載です。

思想・感性

日常発見の窓口から
迎える経営論
響く経営論

見えない価値や関係性の温度に光を当てます。
感性と論理が交差する“気づきの場”です。

実装・仕組み

わかるシート
つなぐシート
みえるシート

現場で“動く形”に落とし込むための仕組み群。
理解・共有・対話を支える3つの現場シートです。

片方だけ残されたもの

歩いていると、道の端に手袋が落ちていました。
冬の終わり頃によく見る光景ですが、その日はなぜか目に留まりました。

片方だけ、きちんと指先まで揃ったまま、置き去りになっている。
拾っても持ち主には届けられない。
そのままにしておくしかない。

そう思いながらも、私はしばらくその場に立ち止まってしまいました。

「もう片方は、どこにいったんだろう」

そんなことを考えながら、
手袋が“ひとつだけ”になった瞬間を勝手に想像していたのかもしれません。

片方を失ったとき、人は何を思うのか

手袋は、二つそろってはじめて役割を果たします。
片方だけ落としてしまったと気づいたとき、きっと持ち主は少し残念な気持ちになったでしょう。

でも、それで冬が越せなくなるわけではありません。
もう一度買い直すか、予備を使うか、別の選択もできる。
失ったものに目が向くのは自然ですが、
同時に、“残っているほう”には無自覚になりがちです。

経営でも、人でも、同じだと感じます。
うまくいかなかった部分ばかりを見て、
うまくいっている部分に気づかないことがある。

片方が欠けたときにこそ、
「それでも残っているもの」の価値が浮かび上がるのだと思います。

失ったものより、まだあるもの

落ちていた手袋から目を離しながら、

「なくしたものに気を取られるより、今あるものを丁寧に扱いたい」

そんな考えがふと浮かびました。

事業でも、日常でも、
欠けた部分はどうしても目立ちます。
しかし実際には、多くの大切なものはまだ手の中に残っています。

片方を失ったとき、
手の中にあるもう片方を見つめる。
その感覚が、余裕や前向きさを生むのだと思います。

最後の問いかけ

あなたはいま、何を「失った」と感じていますか?
そして、どんな「残っているもの」に気づけそうですか?

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