
中小企業診断士としての日常のひとコマから、経営者としての“感情”や“判断”に潜むクセを見つめるこのシリーズ。
今回は、正月明けの最初の仕事が、思った以上に「普通」だった日から、日常に戻る力について考えてみます。
少し構えていた、仕事始めの朝
正月休みが終わり、今年最初の仕事の日。
少しだけ気持ちを引き締めて、パソコンの前に座りました。
「久しぶりだから、頭が回らないかもしれない」
「最初はエンジンがかからないだろうな」
そんなふうに、勝手にハードルを上げていたのだと思います。
ところが、メールを確認して、資料を開いて、
いつもの作業を始めてみると、意外なほど普通でした。
特別な集中力が出るわけでもなく、
極端にやる気がないわけでもない。
ただ、淡々と、いつも通り。
拍子抜けするくらい、普通の始まりでした。
「切り替えよう」としない方が、うまく戻れる
この「普通さ」に、少し安心しました。
無理に気合いを入れなくても、
人はちゃんと日常に戻れるものなのだと感じたからです。
よく、「休み明けはスイッチを入れよう」と言います。
でも、スイッチを入れようと意識するほど、
かえって空回りすることもあります。
経営でも同じです。
何かを変えようとするとき、
大きく舵を切ろうとしすぎて、
現場のリズムを崩してしまうことがある。
でも実際には、
“いつも通りを少しずつ取り戻す”方が、
ずっと自然で、長続きします。
平常心が、いちばん強い
思えば、仕事がうまく回っているときほど、
「頑張っている感」はあまりありません。
淡々としていて、
大きな感情の波もなく、
ただやるべきことを積み重ねている。
経営においても、
勢いがあるときより、
実はこういう“平常心の状態”の方が、
判断は安定しています。
焦らず、盛り上がらず、
でも止まらずに進んでいる。
その状態こそが、
一番、強いのかもしれません。
今年最初の仕事が「普通」だったことは、
きっと悪い兆しではありません。
むしろ、いいスタートだったのだと思います。
最後の問いかけ
あなたの「いつも通り」は、
ちゃんと戻ってきていますか?

コメント