主体性をもって業務にあたるために必要なこと | ソング中小企業診断士事務所

主体性をもって業務にあたるために必要なこと

自分自身の失敗経験から学んだことをご説明いたします。

思うように働けない、という悩みを抱えて

22歳、新卒後入社した会社で私には悩みがありました。
それは人間関係だったり、思うように仕事が覚えられないことだったり…仕事自体もいつも「どこかやらされている感覚」が抜けませんでした。
今にして思えば、それらはいずれも「主体性をもって仕事に取り組んでいなかったから」ではなかったかと思います。

とはいえ、主体性をもって仕事に取り組む、その姿勢を自分で意識して出していく、というのは、ある程度限界があるのではないでしょうか。
「よし!今日から主体性を持って働くぞ!」と決意しても、なかなか難しいでしょう。
会社というのは、組織で動くものです。いくら自分がやる気を出そうとしても、その前向きな気持ちを理解し、評価する仕組みが組織にない場合、または十分に機能していない場合は、その前向きな気持ちも十分な結果に結びつきません。

私は9年間の社会人生活の中で、一度もそういった悩みを職場の上司や専門医等に相談できませんでした。
もっと素直な気持ちで、心を開いて相談できれば、何か違っていたかもしれません。

上司に相談すれば、「そうだったのか、そんな風に悩んでいたなんて全然知らなかったよ。いやーそういえば俺も昔はさ…」
といったように、何かが変わり、仕事への取り組み方が大きく変化したかもしれません。

過ぎたことではありますが、もしそのような別の未来があったのなら…と思わずにはいられないのです。

働きやすい環境とは

実際のところ、私の経験したことと似た悩みを持つビジネスパーソンは少なくないのではないでしょうか。
「もっと精力的に、自分の力をちゃんと発揮したい、仕事で成果を出して認められたい」
と願うものの、なかなか現実にはうまくいかず、悩む日々を送る…という方です。

私は会社員としての9年間、そんな悩みを抱え続けて過ごして居ました。
そしてそれは、翻せば経営者側の悩みでもあるはずです。経営者にとっては社員に充実して働いてほしい。そのほうが社員のモチベーションがあがり、業績向上につながるのは明らかだからです。

「ビジネスにおいて最も難しいのは人を使うこと」だといいます。
ひとりひとりの心の中はわからないし、どんな悩みを抱えているのか、困っていることはないか、そのすべてを100%把握することは不可能だからです。

一方で私は、9年間の会社員時代に感じ続けていた悩み、主体性をもって仕事に取り組めないという思いを解決できないまま、独立しました。
そこから先はそれまでとはまるで違う、充実した人生を送れています。
自分の事業だから、ということもありますが、仕事に対する姿勢が大きく変わり、求めていた主体性を強く持って日々過ごしています。

今日からでもできること

それは組織として、社員としての立場でも、実現可能なことのはずです。
そのためにできることは少なくありません。
上司と部下がコミュニケーションをとること。
悩みがあれば相談しやすい雰囲気作り、相談できるシステムが整っていること。
横のつながりを大切にして、風通しのよい組織にすること。
すべてを完璧に整えることは難しいですが、何か一つだけでも、それこそ明日からでも一歩を踏み出すことは可能ではないでしょうか。

組織・人事管理面で100点を取ることは難しくても、まずは1点をあげるために動き出すこと。
今が仮に50点だとすれば、まず51点にする。その次は52点にする。その繰り返しの先に、従業員の笑顔と業績向上があるのではないでしょうか。

社員として、雇われる側として感じたこと、悩んだこと、その経験を今度はコンサルティングさせていただく側として活かしていければと思っております。

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