
動画で見る日常発見の窓口からの記事説明
※この動画は「日常発見の窓口から」全記事に共通して掲載しています。
先日、いつもの店で買い物をしていたときのことです。
特に迷うこともなく、いつも買っている商品が置かれている棚へ向かいました。
ところが、その場所だけぽっかりと空いています。どうやら売り切れているようでした。
「ないのか。」
ほんの小さなことですが、少し困りました。かといって、別の店へ行くほどのことでもありません。
そこで初めて、隣に並んでいる商品を見比べてみました。
値段、量、特徴――普段ならほとんど気に留めていなかった商品です。
その中から一つ選んで買ってみることにしました。そして実際に使ってみると、意外にも悪くありません。
「これでもよかったんだな。」
日常の小さな出来事から、そんなことを思いました。
「いつもの」は思考を短縮してくれる便利な仕組み
いつも同じものを買っていると、選ぶ必要がありません。
棚へ行く。商品を取る。買い物かごへ入れる。
そこに迷いや判断はほとんどありません。これは暮らしや仕事において、とても便利なことです。
毎日のあらゆる選択を一つひとつ真剣に考えていたら、それだけで脳が疲れてしまいます。だからこそ人は、無意識に「いつもの」というパターンや習慣をつくります。
ただ、その便利さの裏側で、「本当はそこにあったはずのもの」が見えなくなっていることもあるのだと感じます。
無くなったからこそ、初めて「隣の選択肢」を見る
もしあの日、いつもの商品が棚に並んでいたら、私は隣の商品を見ることもなかったでしょう。
選択肢はずっとそこに存在していました。ただ、私が見ていなかっただけです。
これは、ビジネスや日常の仕事でもよくあることではないでしょうか。
- いつもの取引先
- いつもの売り方・集客方法
- いつもの看板商品
- いつもの仕事の進め方
今のやり方でうまくいっている間は、それを変える理由がありません。むしろ、変えない方が効率的であり、リスクも少ないと言えます。
ところが何かが変わり、「いつもの」が急に使えなくなった瞬間、私たちは初めて焦りながら周囲を見渡すことになります。
ビジネスの変化は「選択肢を奪う」だけではない
経営環境や市場の変化が起きると、それまで通用していた方法が使えなくなることがあります。
原材料が高騰・停滞して手に入らない。主要な取引先との関係が変わる。顧客のニーズが移り変わる。これまで売れていた商品が急に売れなくなる……。
もちろん、直面したときは困りますし、できれば起きてほしくない変化でしょう。
しかし、変化にはもう一つの側面があります。
それは、それまで視界に入っていなかった選択肢を、半ば強制的に見せてくれることです。
「これしかない」と思い込んでいたものがなくなったことで、初めて「ほかにもこんな方法があった」「これでも十分成り立つ」と気づくきっかけが生まれます。
新しい可能性は、最初から「すぐ隣」にあった
今回買った新しい商品は、あの日突然棚に現れたわけではありません。以前からずっと、同じ棚の隣に並んでいました。
変わったのは商品のラインナップではなく、「私自身の見方」です。
そう考えると、事業の成長や課題解決のヒントも同じなのかもしれません。
新しい可能性や打開策は、必ずしも遠く離れた場所や特別なノウハウの中にあるとは限りません。すぐ隣にあったのに、「いつものやり方」に安心していたことで、見えなくなっていただけということも多いのです。
もちろん、実績のある「いつもの方法」を無理に変える必要はありません。うまくいっている仕組みを愚直に続けることにも大きな価値があります。
ただ、「ときどき意識して隣の棚を見る」。それくらいの心の余裕や視野の広さは持っておきたいものです。
いつもの商品が売り切れていた小さな出来事から、そんな思考の整理をさせられました。
【最後の問いかけ】あなたの「いつもの」の隣には何がありますか?
あなたの仕事や事業にも、「いつもの」があることで見えなくなっている選択肢はないでしょうか。
当たり前を一度疑ってみること、そして日常の小さな違和感や変化に目を向けることが、次の新しい可能性を開く第一歩になるかもしれません。

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