
先日、家を出る前のことです。
いつものように身支度を終え、玄関へ向かおうとしたとき、何気なく鏡を見ました。
すると、シャツのボタンが一段ずつ掛け違っていました。
急いでいたわけではありません。
眠かったわけでもありません。
それでも、ほんの少しだけズレたまま着ていたのです。
もし鏡を見なければ、そのまま一日を過ごしていたかもしれません。
誰かに指摘されて初めて気づいたら、少し恥ずかしかっただろうなと思いながら、ボタンを掛け直しました。
その朝の出来すが、仕事にも少し似ているように感じました。
自分のことほど見えない
シャツを着ていたのは自分です。
鏡を見るまでは、「ちゃんと着られている」と思っていました。
でも実際には、少しだけズレていた。
人は、自分のことは意外と見えていません。
毎日やっている仕事。
何度も説明しているサービス。
当たり前になっているやり方。
慣れているからこそ、「きっと大丈夫」と思ってしまうことがあります。
少しのズレでも印象は変わる
ボタンを一つ掛け違えただけです。
着られないわけではありません。
歩けないわけでもありません。
でも見た人は、どこか違和感を覚えます。
仕事でも同じです。
メールの一文。
資料のレイアウト。
商品の説明。
大きな間違いではなくても、小さなズレが全体の印象を変えてしまうことがあります。
そして、そのズレほど自分では気づきにくいものです。
鏡の役割をしてくれる存在
あの日、私に気づきをくれたのは鏡でした。
鏡は責めることもありません。
「違っています」と大げさに教えることもしません。
ただ、ありのままを映してくれます。
経営にも、そんな存在が必要なのだと思います。
数字。
お客様の声。
社員からの意見。
あるいは、第三者からの率直な視点。
それらは、自分では見えなくなっているズレを静かに映してくれる鏡です。
ときどき立ち止まって映してみる
忙しい毎日を過ごしていると、「前へ進むこと」が優先になります。
でも、ときには立ち止まって鏡を見る時間も必要です。
今のやり方は、本当に伝わっているだろうか。
思い込みだけで進んでいないだろうか。
小さなズレが、大きな違和感になっていないだろうか。
そんな問いを持つだけで、見える景色は少し変わります。
あの日、シャツのボタンは一つ掛け直すだけで整いました。
経営や仕事も、大きく変えなくても、ほんの少し整えるだけで良くなることがあります。
だからこそ、ときどき鏡を見る習慣を、大切にしたいと思うのです。
最後の問いかけ
あなたは最近、
自分では気づいていない「小さなズレ」を、見直す時間を持てていますか。

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