
動画で見る診断ノートの記事説明
※この動画は「診断ノート」全記事に共通して掲載しています。
先日、交差点で信号待ちをしていたときのことです。朝の通勤時間帯だったこともあり、横断歩道には何人もの人が並んでいました。私はぼんやりと前方を見ながら信号が変わるのを待っていました。
すると、前にいた人が少し動きました。その瞬間、私もつられて一歩踏み出しそうになりました。しかし、ふと信号を見るとまだ赤でした。どうやら前の人は歩き出したわけではなく、立ち位置を直しただけだったようです。
危うく赤信号を渡り始めるところでした。そのとき、自分は信号を見ていたつもりで、実は人を見ていたのだと気づきました。
人は思った以上に周囲につられる
私たちは自分で判断しているつもりでも、意外と周囲の影響を受けています。
誰かが並んでいる店に入る、人が集まっている場所が気になる、話題になっている商品に目が向く。それ自体は悪いことではありませんし、むしろ限られた時間の中で判断するための自然な知恵でもあります。
ただ、ときどき気をつけなければならないことがあります。それは、「自分で確認したつもり」になってしまうことです。
見るべきものを見失う瞬間
あの日の私は、信号を確認していたつもりでした。でも実際には、前の人の動きを見ていました。
仕事でも似たようなことがあります。
競合が新しい商品を出した、同業者がSNSを始めた、周囲が値上げをした、周囲が動画を始めた、そうした情報は参考になります。
しかし、本当に見るべきものは自社のお客様であり、自社の状況であり、自社の目的のはずです。それなのに、いつの間にか他社の動きばかり追いかけてしまうことがあります。
「みんながやっている」は安心できる
周囲と同じ行動を取ると安心感があります。一人だけ違う判断をするのは勇気が必要だからこそ、人は無意識のうちに多数派を探します。
しかし、多数派であることと正しいことは同じではありません。
赤信号を最初に渡り始めた人について行けば、全員が危険な方向へ進んでしまいます。
経営でも、「みんながやっているから」という理由だけで始めた施策が、思った成果につながらないことがあります。大切なのは、人を見ることではなく、信号を見ることです。
判断を委ねすぎないために
もちろん、一人で全てを判断する必要はありません。周囲の意見を聞くことも大切ですし、専門家の助言を受けることもあります。
ただ、その上で最後に確認するのは自分です。信号を見るのも自分、渡るかどうかを決めるのも自分です。誰かの動きは参考になりますが、自分の代わりに責任を取ってくれるわけではありません。
だからこそ、ときどき立ち止まって確認したいのです。私は今、本当に見るべきものを見ているだろうか、と。
最後の問いかけ
あなたは最近、信号を見ていますか。それとも、前を歩く誰かばかり見ていないでしょうか。

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