第41回|提出ボタンを押した直後に気づいたこと─「終わったと思った瞬間が、一番危ない」【日常発見の窓口から】 | ソング中小企業診断士事務所

第41回|提出ボタンを押した直後に気づいたこと─「終わったと思った瞬間が、一番危ない」【日常発見の窓口から】

第41回|提出ボタンを押した直後に気づいたこと─「終わったと思った瞬間が、一番危ない」【日常発見の窓口から】

動画で見る診断ノートの記事説明

※この動画は「診断ノート」全記事に共通して掲載しています。

中小企業診断士としての日常のひとコマから、経営者としての“感情”や“判断”に潜むクセを見つめるこのシリーズ。
今回は、メールや資料の提出ボタンを押した直後に誤字を見つけた経験から、「終わったつもり」と確認の関係について考えてみます。

4つの体系で読む、井村の経営思想と実践
記事・ツール・コラム・思想─すべては一つの設計思想から生まれています。
現場・構造・感性・仕組み。4つの視点で「経営を届ける」全体像を体系化しました。

実践・口

経営相談の窓口から
失敗事例の切り口から
会計数値の糸口から

現場の声を起点に、課題の本質を捉える入口。
今日から動ける“実務の手がかり”を届けます。

時事・構造

診断ノート
経営プログレッション
 

経営を形づくる構造と背景を読み解きます。
次の一手につながる視点を育てる連載です。

思想・感性

日常発見の窓口から
迎える経営論
響く経営論

見えない価値や関係性の温度に光を当てます。
感性と論理が交差する“気づきの場”です。

実装・仕組み

わかるシート
つなぐシート
みえるシート

現場で“動く形”に落とし込むための仕組み群。
理解・共有・対話を支える3つの現場シートです。

なぜか、送ったあとに見つかる

資料を作り終え、
何度か見直しもしました。

誤字はないか。
添付ファイルは合っているか。
宛先は間違っていないか。

一通り確認して、
「よし、大丈夫」

そう思って提出ボタンを押します。

ところが、その直後です。

送信済みの画面を見ながら、
なぜか今まで気づかなかった誤字が目に飛び込んでくる。

「あっ」

あの瞬間の感覚は、
何度経験しても慣れません。

見えていなかったのか、見ようとしていなかったのか

不思議なのは、
その誤字が突然現れたわけではないことです。

さっきまでの画面にも、
確かに存在していました。

それなのに気づかなかった。

あるいは、
正確には気づけなかった。

おそらく頭の中では、
すでに「完成した」という結論が出ていたのでしょう。

完成したものを見る目と、
確認するために見る目は違います。

人は安心すると、
思っている以上に見落としやすくなる。

そんなことを、
送信後の誤字は毎回教えてくれます。

経営でも「終わったつもり」は危険

経営の現場でも、
似たようなことがあります。

提案書を出した。
商品を発売した。
会議で方針を決めた。

その瞬間、
どこかで「終わった」という感覚が生まれます。

でも本当は、
そこがスタート地点であることも多い。

提案は提出してからが始まりですし、
商品は発売してから顧客の反応が見えてきます。

方針も決めて終わりではなく、
現場で動き始めてから調整が必要になります。

終わったと思った瞬間に、
人の意識は次へ向きます。

だからこそ、
そのタイミングで見落としが生まれるのかもしれません。

最後の確認は、技術より習慣

誤字をゼロにする方法は、
たぶん存在しません。

どれだけ注意しても、
人は見落とします。

だから必要なのは、
完璧な能力ではなく、
確認する習慣なのだと思います。

送る前に一呼吸置く。
提出したあとも、少しだけ振り返る。

急がない。
油断しない。

それだけで、
防げるミスは意外と多い。

提出ボタンを押した直後に見つけた誤字は、
「終わったと思った瞬間こそ気をつけなさい」と、
静かに語りかけているようでした。

最後の問いかけ

あなたは最近、
「終わったつもり」になっていたことはありませんか?

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