
動画で見る診断ノートの記事説明
※この動画は「診断ノート」全記事に共通して掲載しています。
中小企業診断士としての日常のひとコマから、経営者としての“感情”や“判断”に潜むクセを見つめるこのシリーズ。
今回は、同じ内容なのに資料を作り直しただけで話が通じた経験から、「伝わる」と「分かる」の違いについて考えてみます。
内容は同じなのに、伝わらなかった
ある打ち合わせで、
自分なりに整理した内容を資料にまとめて説明しました。
数字もそろっている。
論点も外していない。
説明として間違っているわけではない。
それでも、
どこか反応が鈍い。
相手の理解が、
こちらの意図と少しずれている感覚がありました。
「伝えているのに、伝わっていない」
そんな違和感が、会話の中に残っていました。
問題は中身ではなく、見せ方だった
打ち合わせのあと、
資料を見直してみました。
すると気づいたのは、
情報はそろっているけれど、
“順番”と“関係性”が分かりにくいことでした。
どこから見ればいいのか。
何が前提で、何が結論なのか。
それが一目で分かる構造になっていない。
つまり、
「情報としては正しい」けれど、
「理解できる形」になっていなかったのです。
そこで、内容はほとんど変えずに、
構成だけを整理し直しました。
構造を変えたら、一気に通じた
次の打ち合わせで、
作り直した資料を使って説明しました。
すると、
これまでと同じ内容なのに、
相手の反応が明らかに違いました。
途中でうなずきが増え、
質問もポイントを押さえたものになり、
最終的には、
ほとんど迷いなく意思決定まで進みました。
そのとき、
はっきりと感じたのは、
「理解は設計できる」ということでした。
伝えるのではなく、理解させる
経営の現場では、
「伝える力」が重要だと言われます。
けれど実際には、
ただ説明するだけでは不十分です。
相手がどの順番で理解するのか、
どこで迷うのか、
どの情報が先に必要なのか。
そこまで考えて初めて、
「分かる状態」がつくられる。
つまり、
伝えることと、理解してもらうことは、
似ているようで全く違うものです。
そしてその違いは、
話し方ではなく、
構造で決まることが多い。
価値は「見える形」になって初めて届く
どれだけ良い内容でも、
伝わらなければ存在しないのと同じです。
逆に、
同じ内容でも、
見える形が整えば、
一気に価値として認識される。
これは資料だけでなく、
商品やサービス、
そして経営そのものにも言えることだと思います。
価値は、
あるかどうかではなく、
見えるかどうか。
資料を作り直した日、
そんな当たり前のことを、
あらためて実感しました。
最後の問いかけ
あなたの伝えたい内容は、
「分かる形」になっていますか?

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